展開公式を使って計算を楽にする方法。二桁の掛け算でも筆算は必要ない?





「小学生じゃないんだから、
二桁の掛け算なんか面倒でやりたくない!」

高校数学の問題で
二桁同士の掛け算が出てきたら
こんなふうに思いませんか?

とは言え、仕方ないので
ノートや問題用紙の片隅で
筆算をやるしかありません。

ですが場合によっては
筆算ナシで楽に計算できることがあります。

例えば前回の記事
計算を楽にする覚えておくべき累乗数&平方数。平方数は語呂合わせで
で、16〜19の平方数は覚えましょう・・・

とお伝えしましたが、
43のような
もっと大きい数の平方数でも
筆算なしで比較的簡単に求められます。

(中学3年生でも学んだ方法ですが
使っている人は、ほとんどいません)

今回は筆算なしでできる
掛け算についてのお話です。

▼展開公式を使って掛け算を楽にする。

1、平方数の場合

先程の43を例に説明していきます。

展開公式を使えば、
筆算なしで楽に計算できます。

43
=(40+3)
=40+2・40・3+3
=1600+240+9
=1849

他にも28なら
28
=(30−2)
=900ー120+4
=784

こんな問題、
中3でもやりましたよね。

展開(乗法)公式の
(a±b)
=a+2ab+b
を利用した求め方です。

この方法に慣れれば
暗算に近いレベルで
答えがわかります。

2、展開公式が使えるケース②

42✕38のような場合にも
楽に計算できます。

これも中3でやった展開公式
(a+b)(aーb)
=aーb
を利用すれば良いのです。

42✕38
=(40+2)✕(40−2)
=40ー2
=1600ー4
=1596

他にも例を出すと
51✕49
=(50+1)✕(50ー1)
=2500−1
=2499

3、分配法則を使う場合

14✕13のように平方数に近い時も
楽にできます。

14✕13
=14✕(14−1)
=14ー14
=196−14
=182

前回ご紹介した
19=361を利用すれば

19✕18
=19✕(19−1)
=361ー19
=342

②、③のように
近い数字同士の掛け算の時は
考え方を変えれば
筆算なしで楽に計算できます。

ちょっとしたことですが
この方法に慣れれば
計算の負担が減ります。

ぜひ使ってみてください。

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