高校数学の勉強法〜そのコツは従来の常識と異なる繰り返しと分散学習
「この参考書、一通りやったけど
数学ができるようになった気がしないな〜」
一つの参考書を1周するだけでも
大変です。
ですから、それで学習効果が出てほしい
という気持ちもよくわかります。
しかし、一度やっただけでは
身に付くものではありません。
一般に知識を完璧に
定着させるためには
7回同じ問題を解く必要があると
言われています。
でも同じ繰り返すにしても
効果的な繰り返し方があるのです。
今回は効果的な繰り返し学習法を
2つご紹介したいと思います。
1,分散学習
分散学習とは復習の間隔を
少しずつ伸ばしていく学習法です。
分散学習にはいろいろな方法がありますが
ここではピョートル・ウォズニアックが
過去の膨大なデータをもとに考え出した
インターバル復習をご紹介します。
①最初の復習は1~2日後に行う
②2回目の復習は7日後に行う
③3回目の復習は16日後に行う
④4回目の復習は35日後に行う
⑤5回目の復習は62日後に行う
このスケジュールは記憶した情報量が
90%減ったタイミングで
復習を行うように設定されていて
「忘れた頃に復習する」ようになっています。
このスケジュールは目安なので
こだわらなくてもOKです。
もっとおおまかなスケジュールで
復習したい時は以下の間隔で
復習してみてください。
①最初の復習は2日後に行う
②2回目の復習は2週間後に行う
③3回目の復習は2ヶ月後に行う
2、インターリービング
問題集、参考書を使う場合、
最初のページから順に解いていく場合が
多いでしょう。
しかしこの方法には問題があります。
もしベクトルの章に入ったら、
脳は自然と
「この後、ずっとベクトルが続くんだろうな……」
と予測をして、刺激が次第に弱くなっていきます。
これが飽きにつながるのです。
飽きは記憶の定着を妨げます。
これを防ぐためには取り組む分野を
「確率→ベクトル→微分積分→確率→・・・」
と、都度変えていけば良いのです。
これをインターリービングと言います。
インターリービングには
抑えておくポイントが3つあります。
①ジャンルの数は3つに絞り込む
数学であれば
「確率→ベクトル→微分積分」のように
ジャンルを3つに絞って進めましょう。
慣れれば、ジャンル・分野を
増やしても良いですが、
慣れないうちは脳の処理能力をオ
ーバーしてしまう可能性があります。
最初は3つくらいでやってみましょう。
②時間or問題はできるだけ均等に
ジャンルごとに時間を均等に分けます。
例えば、1回の学習時間が
60分の場合
→ベクトル20分、数列20分、微分積分20分
ただし、数学の場合は問題によって
かかる時間が違ってきますので、
1問解いたら、別分野の問題という形に
していきましょう。
③ワンセッションごとに休憩を入れる。
例えば60分掛けて
1セッション勉強したら、
10分前後休憩をとりましょう。
これは学校の授業でも
同じようになっているので
シックリくると思います。
インターリービングに関係ない話ですが
集中するあまりぶっ続けで
勉強してしまう人もいます。
ですが脳の集中力が続かず、
かえって効率が悪いです。
ほんの少しでも良いので
定期的に休憩をとりましょう。
今回は勉強法を2つご紹介しました。
直接お話できる機会があれば
他の勉強法をお伝えできます。
ぜひ一度体験授業にお申し込みください。
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